罠
〜民団と総連の和合は、30年以上にわたる金正日の民団赤化工作の一環だった。
北朝鮮の野望と韓統連の実態に迫る資料が1978年の「8・13池之端事件」の裁判記
録にあった。これを読めば、北と朝総連と韓統連がこの半世紀、民団を、いや韓国と
在日社会を赤化するためにいかに執拗な浸透工作をしてきたかが、浮き彫りになる。
政権維持と野望実現に狂奔し、金大中も巻き込んでスパイ工作にあけくれる北朝鮮の
実態に戦慄を覚えるであろう。〜
「八・一三裁判」記録再刊委員会=著者
四六判並製/248P/本体1500円/2006.7/330-8/C0031
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去る二〇〇六年五月十七日、「民団・朝総連の和解宣言」が新聞各社の一面を飾り、日本
の各テレビ局も「歴史的和解」として大々的に報道した。
民団と朝総連の双方は、戦後のほぼ六十年を韓国と北朝鮮の両政権の代理抗争も
含めて、その正当性を喧伝し、勢力拡大を競って在日における覇権を熾烈に争ってき
た。
この長きにわたる同族の敵対関係が一夜にして解消するというのだから、喜ばしいこ
とだという反応が生まれたことはごく自然のことではあった。
しかし、北の実相を知り、金大中以後の韓国政府の変質を知る多くの人々の中には、
今日のような事態が将来することを予測し、その危険性に警鐘を鳴らしていた者が少
なくない。いやむしろ、南北関係の実態を知る人々や在日同胞社会と組織の内実を知
る人々の中には、この事態を「民団におけるクーデター」と呼び、「民団の朝総連化」
が宣言された日と呼ぶ者さえいる。
金日成から金正日に受け継がれた「対南工作の本質」を軽視、無視した、いわゆる良
識論的見解や対応は極めて危険なものである。
対南工作網は、韓国内はもちろん海外に居住する韓国人を中心に、国際的な規模で
組織化され、そのもっとも重要な基地が日本である。工作員は対韓国、対民団、対日
に、また表裏両面に厳格に区分され、時にそれらが陰陽に呼応し連動して活動してい
るのである。
この三十年前の裁判記録には、総連、韓統連の民団への工作が、実証的に証明され
ている。裁判記録の持つ力が浮き彫りにする思いがけない陰謀策術の世界に驚愕す
るにちがいない。
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<目次>
なぜ今、三十年前の記録を再刊するのか
第一章 意見陳述
はじめに
第一節 南北の統一政策
一 南北分断の経過
二 南北の統一政策の比較
三 七十年代の南北統一政策の問題と現状
四 祖国統一の必要性とその理念
第二節 「韓民統」の実態と危険な活動
一 「民団」と「朝総連」の生成
二 「朝総連」の対民団策謀「有志懇」活動のねらい
三 破綻した「民団」破壊策動「韓民統」のデッチあげ
四 北韓の対韓スパイ工作と「韓民統」の役割
第三節 結論
第二章 証言
林李成証言 活動暦九年の「韓青同」副委員長の語る韓国像
金容元証言 「韓民統」副議長は北を絶対批判しない
尹孝同供述 「韓民統」の幹部から一転スパイとして自首した理由とは
羅鍾卿証言 「韓民統」脱退の動機と北の資金
玉城素証言 北朝鮮研究第一人者が語る北の実像
佐藤勝巳供述 日本屈指の朝鮮問題研究家は、北、韓民統をどう見るか
鮮干W証言 激動する韓国に生きる知識人の苦衷
あとがきにかえて 五・一七宣言の背景と真相
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